2021.06.01

海外基準の映像制作が国内では出来ない理由 ~気候と植生編~

気候海外の気候と植生

気候帯の違うロケーションが詰まったカリフォルニア

海外に向けた動画制作サービスを提供する上で、野外撮影における要素がすべて詰まった場所に拠点を持つことは大事なポイントだ。世界で最も知られた撮影地であるハリウッドを有するカリフォルニア州は、いろいろな条件下で野外撮影が可能な魅力的な場所で、アクセス面での利便性も非常に高い。

ハリウッドがあるカリフォルニア州の気候

カリフォルニア州のほとんどの地域は地中海気候に属していて、比較的に夏は乾燥した晴れ間が続き、冬は雨が降るが、それでも温暖で真冬の寒さになることはほとんどない。ハリウッドがあるロサンゼルスやサンフランシスコなどの都市もその気候帯に属し、さらにそれらの都市の沿岸部は年間を通して平均気温が20度前後と過ごしやすい。

カリフォルニアは夏になると、早朝・深夜時間に海岸沿いの街で濃霧が発生することが有名だが、日中になれば消えるので撮影に影響することもない。また、カリフォルニアには砂漠気候帯も存在していて、ドライレイクのように乾き切った平らな大地から、スターウォーズに登場する別の惑星を模した砂丘砂漠までさまざまなロケーションがある。ロッキー山脈のある内陸部には、高山気候帯や亜寒帯気候に属する部分もある。さらに北上すると、身長の高いレッドウッドなどの木々が立ち並び、訪れる撮影クルーを圧倒してくる。このように、幅広い気候帯を併せ持った州なのだ。

他にも、広大なドライレイクや大規模生産型の野菜畑など、アメリカやオーストラリアにある広大な平地に似た場所は日本の都市部にはないし、アクセスも良くない。海外向けの撮影を野外で行いたい場合は、カリフォルニアのような複数の気候帯を持つ場所の方が柔軟に対応できる。

カリフォルニアの自然と野生動物

カリフォルニアには崖や岩山から砂地まで、さまざまな地形のビーチがある。そこにはクジラ、アザラシ、アシカなど、日本では見ることのできない野生動物が生息し、比較的簡単に、高確率でそれらを撮影することが可能だ。

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